探偵になるためには?

カメラで撮影する探偵

特殊な職業であるイメージが強い探偵ですが、なにか難しい資格が必要なのでしょうか?

探偵になるためには、一体何を勉強すればいいのでしょうか?

存在自体が謎のベールに包まれ、敷居も高いように感じますが、ここでは、探偵の仕事について解説していきます。

 

日常では味わえない醍醐味がある!


 

小説や映画の中の探偵は、迷宮入りしそうな難事件を次々と解決します。

尾行になると犯人とスリリングな駆け引きがあり、張り込み中は、アンパンと牛乳…

いやいや、現実はだいぶ違います。

個人調査の依頼は、浮気調査が大半を占め、人探し、盗聴器発見調査と続きます。

事件捜査どころが、調査は地道な尾行、張り込みの繰り返しです。

時には、聞き込みも必要になってきますが、まさに体力勝負の仕事なのです。

 

調査の方法は依頼案件によって千差万別、依頼者の細かい要望に対応しなければならないこともあります。

調査中も状況は刻々と変化して、それに臨機応援に対応することも求められます。

一度成功した方法が、次の調査でも絶対にうまくとは限らないのです。

 

ときには長時間の張り込みも…


 

長い時には1日中同じ現場で張り込み、対象者が出てくる瞬間をカメラで押さえなければなりません。

忍耐力がものをいう仕事かと思うと、それだけではありません。

同じ場所に1日中じっとしているということは「不審者」とも思われかねず、全く関係のない第三者から通報され、職務質問を受けることもあります。

もちろん、法で認められた職業であるので、身分証を提示して業務中であることを告げれば、警察官も帰っていきます。

 

以前、対象者と浮気相手が沖縄市のラブホテルに入っていく瞬間を押さえ、退出を押さえるべく、張り込みをしました。

ところが、そのラブホテルは、狭い道に面しており、身を隠して張り込みできるような場所がありませんでした。

 

ホテル付近の修理工場があり、ちょうどよいアングルで撮影ができるため、工場の方に、菓子折りをもって、張り込み場所を一時的に借りたこともありました。

機転をきかせて、無事に証拠を押さえた時は、なんともいえない達成感があります。

探偵の仕事には日常では味わうことのできない醍醐味があります。

 

どうすれば探偵になれるのか?


 

特殊な仕事なので資格が必要なのかと思いきや、結論からいいますと、必要ありません。

探偵は警察に開業届を出せば「今日から探偵です」と名乗ることができます。

過去の犯罪歴や行政処分の有無などを確認し、問題がなければ届出は受理されます。

ただ「探偵になる」ことと「探偵として仕事ができる」ということは全く違います。

いくら探偵と名乗っても依頼者が満足する仕事をしなれば信頼を失うだけです。

そこで、探偵を目指す人に薦めたいのが、2つの方法です。

 

探偵社に就職する!


 

探偵になるためには資格は必要ないのですから、現場で経験をしながらノウハウを覚えていくことが一番の近道です。

インターネットを検索すれば、沖縄にも数十社以上の探偵事務所があります。

そこで、求人しているか問い合わせすれば、教えてくれるはずです。

春や秋などの就職シーズンのほか、事務所によっては、常時募集しているところもあります。

そこへ入社すれば、晴れて探偵の仲間入りです。

この方法なら既に会社として警察への届出も済ませているため、個人で改めて届け出る必要はありません。

私も場合も開業後、協力会社の案件をこなしつつ、実践で学ぶ方法で体験しながら覚えていきました。

 

学歴は重要視されない!


 

探偵の仕事をしていくうえで、学歴はほとんど関係ありません。

完全な能力主義ですから、中卒、高卒、大卒も同じ土俵で仕事をします。

さきに、学歴関係はないといいましたが、報告書を作成する際、文章力が求めるので、最低限の一般教養は必要でしょう。

漢字も知らない、主語述語の関係もしらないようでしたら、ダメです。

 

ただ一つ必須としてあげるなら、普通自動車の運転免許が必要です。

張り込みや尾行の際に、どうしても不可欠です。なんといっても沖縄は車社会です。沖縄では運転免許がなければ尾行はできません。

 

探偵学校に通う方法もある!


 

学校で学ぶことも一つの方法です。

探偵学校に通う年齢、性別、経歴もバラバラだと思います。

一般的なコースから独立開業コースといった本格的なコースがあります。

その中から自分にあったコースを選べばよいと思います。

カリキュラムは、張り込み、尾行、撮影方法といった基本的なことから、探偵業法、報告書作成までの一通りのことは学べるはずです。

ただし、デメリットもあります。

学校には通うには、それなりの授業料がかかります。

しかも、探偵学校の卒業証書を手にしても現場では役に立ちません。

実際に仕事をしていくうえで必要のないものだからです。

探偵学校のメリットとしては、実際に就職しても自分に合わなかったと時期早々に退職してしまう人もいるため、適性か判断するため、体験できるということです。

 

まとめ


 

探偵は一般的な職業ではありませんが、困っている人の役に立つ仕事です。

資格も必要なく気軽になれる仕事でありますが、現場でノウハウを学びながら経験を積んでいくことが一番の近道でしょう。

警察や消防、弁護士のように、やりがいのある仕事であることには間違いないのです。

 

初めて依頼される方へ

探偵業について(警察庁)

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