家出や失踪をさせないためには

聞き込みをする探偵調査員

原因の解決が家出や失踪を防ぐ


 

家出や失踪には、

人間関係、家庭、疾病、仕事、金銭問題、自殺願望など

の様々な原因があります。

家出や失踪の原因を解決しない限り、癖になり何度も家出を繰り返してしまうこともあります。

 

手を繋ぐ家族

 

家出人を見つけた後も再発を防ぐ努力が必要


 

探偵の仕事は、家出人を探し出すことですが、依頼家族にとって重要なのは、無事に対象者が見つかってからです。

そして、家出や失踪には、必ず何かしらの原因があります。

その原因を解決しない限り、結果として家出を繰り返すことになります。なぜなら、逃避行動が最もカンタンだからです。また、家族との再会を拒否する可能性も十分にあります。

例えば、家出人捜索願は、成人に限り本人が警察に出頭して事情を説明することで「受任の拒否」を申請することができます。

つまり「家出は自分の意思によるので、探さないでください」と宣言することができるのです。このような申請が出ていれば、対象者が無事に発見されたとしても、素直に家に戻るとは考えられません。

相手が見つかった後

・再会の段取りをどうするのか

・どういった言葉をかけるのか

事前に慎重に考えておく必要があるでしょう。

何よりも依頼者自身が、問題と向かいあう努力をしなければなりません。

夫婦間や親子間の問題が家出の原因であれば、カウンセリングを利用することも一つの手です。

当事務所では、カウンセリング専門機関と連携しているので、依頼者などの心のケアも行うことができます。

 

調査方法を教える探偵調査員

 

家出人の捜索を行う探偵は、実際にはどのような手掛かりで対象者を見つけ出すのでしょうか?


 

警察と探偵の両方で人探しをしている当事務所が重視するのは、対象者が残した携帯電話やパソコンデータです。

例えば、対象者が閲覧した「ホームページ」の履歴や検索履歴を確認すれば、対象者がどういった内容に興味をもっていたのかを推測することができます。

さらに、チケットやホテルの予約状況などといった痕跡があるかもしれません。

同様に、ゴミ箱に捨てられたレシート、領収証も手掛かりの一つです。

失踪前日の出来事や立寄り先などから、失踪者の行動心理を分析します。

そのほか、

〇クレジットカードの使用履歴

〇預貯金に記載されたATMの設置場所など

も有力な手がかりとなります。

さらに、失踪の手段が車か徒歩なのかでも、捜索範囲を決定するうえで重要となります。車であれば捜索範囲が広範囲にわたります。逆に、徒歩であれば捜索範囲を狭めることもできます。

沖縄は海に囲まれた島しょ県です。南北を走る国道58号、国道329号を主な幹線道路があり、これら幹線道路を使用していることが多くみられます。

人は、北か南に逃げるといわれるように、居所からできるだけ離れたところに向かう習性があります。

〇本島北部の方であれば「南部」

〇本島中南部であれば「北部」

を捜索対象として選定します。

漁港、公園、デパート、公共駐車場など、立寄りが考えられる場所をくまなく捜索します。

 

人探しをする探偵調査員

 

探偵による捜索は、まさにゴミの一つひとつから検証していく地道な作業になります


 

失踪者の部屋は、状態をそのままで保存しておくことが「鉄則」です。

例として、

・携帯電話に残された録音メッセージや本に貼られた付せん

・デスクに置かれた写真、車の距離計  など

これらが何かしらのヒントになるのかもしれません。

そのため、失踪者の持ち物については、なるべく捨てないで保管しておくことです。

もちろん、郵便物に関してもダイレクトメールを含めて保管しておくとよいでしょう。

ある程度の範囲に居場所を絞り込むことができたら、

・簡易宿泊所

・ネットカフェなどの低価格で宿泊できる施設

・失踪者が立ち寄りそうな場所

で、付近の住民に対して、人海戦術で聞き込みを行います。

これらと平行して、友人や勤務先にも聞き込みを行います。対象者が日常的にどのような不満を抱えていたのか、あるいは、行先に関するヒントを漏らしていないかどうかも徹底して洗い出します。

家出人に関する情報をより幅広く集めるため、チラシの配布や懸賞金の設定を行うこともあります。失踪者のチラシを作成することで、聞き込みを受ける相手方にもダイレクトに伝えたい情報が伝わります。

 

困難な調査に立ち向かう調査員

 

探偵社に依頼すれば、必ず家出人を探し出せるわけではありません


 

家出人の多くは何らかの事情で身を隠しています。

そのため、「自分の身辺まで捜索が迫っている」と気づけば、さらに、別な場所へと移動してしまう。

また、人探しに関しては、何十万円もの高額な依頼料を支払ったのにかかわらず、まったく成果があがらないという可能性があることを、あらかじめ覚悟する必要があります。

家出人の発見率がもっとも高いのは失踪後1週間とされています。

逆に、1か月を過ぎると、発見率は大きく低下します。1年~2年と長期化してしまうことも珍しくありません。

家族だけで解決しようとせず、なるべく早い段階でプロに相談することが重要です。

 

 

まとめ


 

家出や失踪には、様々な原因があります。一度家出をするとクセになることもあります。原因を解決するために、原因と向かい合う努力が必要です。当事務所はカウンセリング専門とも連携していることから、さまざまな面でサポートすることができます。

もし大切な家族がいなくなってしまったら、ちゅうちょせず、探偵への相談をしてみましょう。電話相談は、どの探偵社も無料で行っていることから、まずは、プロの意見を聞き、第三者の立場からアドバイスをもらいましょう。

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